教科書の常識を疑え
皆さんは学校でこう習いませんでしたか。稲作は弥生時代に朝鮮半島から日本に伝わった。これが日本史の定説として、何十年もの間教科書に書かれ続けてきました。
しかし、この常識が今、根底から覆されようとしています。
1990年代以降、分子生物学や考古学の飛躍的な進歩によって、次々と新しい事実が明らかになってきました。特に注目すべきは、静岡大学の佐藤洋一郎教授による稲のDNA解析研究です。
佐藤教授の研究は、稲の遺伝子を詳しく調べることで、稲がどこから来たのか、どのルートを通ったのかを科学的に証明するものです。その結果は、従来の定説を完全に覆すものでした。
実は、朝鮮半島の稲には、中国と日本の稲に共通して存在する重要な遺伝子が欠けているのです。もし稲作が朝鮮半島を経由して日本に伝わったなら、この現象は説明がつきません。
さらに驚くべきことに、朝鮮半島南部からは日本の弥生土器が大量に発見されています。これは一体何を意味するのでしょうか。
私たちが学校で習った歴史は、本当に正しかったのでしょうか。今日は最新の科学的証拠をもとに、稲作伝来の真実に迫ります。
教科書の常識を一度忘れて、新しい目で古代の真実を見つめ直してみましょう。そこには、私たちが想像もしなかった古代東アジアの姿が見えてくるはずです。