今から二千年以上も昔、紀元前221年に、秦の始皇帝が初めてシナを統一しました。

長く続いた戦乱の時代を終わらせ、絶対的な権力者となった始皇帝は、その強大な力を永遠のものにしたいと願ったのか、不老不死の薬を熱心に求めていたと言われます。

そんな始皇帝の前に、一人の博識な男が現れます。

彼の名は徐福。

徐福は始皇帝にこう告げました。

「東の海には、蓬莱という仙人が住む神聖な山があり、そこには不老不死の薬がある」と。

この神秘的な言葉を信じた始皇帝は、徐福に巨額の資金と、数千人もの純真な童男童女を与え、仙薬を探し出すという壮大な旅へと送り出しました。

しかし、出雲地方に伝わる古い言い伝えによれば、徐福の真の目的は、仙薬探しなどではなかったとされています。

それは、かつて一度失敗に終わった和国への移住計画を今度こそ成功させ、この地で新たな王国を築くという、壮大な野望でした。

今回は、出雲の口伝と数々の遺跡が語る、徐福集団渡来のもう一つの物語に迫ります。

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