この動画では、蘇我氏の正体と蘇我氏の出自である渡来人説をご紹介していきます。
ここにきて、蘇我氏が注目されています。
なぜなら、歴史学、考古学、古代文献の研究により、蘇我氏のイメージが変化しつつあり、乙巳の変で逆賊、謀反人とされた蘇我氏の評価が高まっているからです。
■蘇我氏の本貫地
蘇我氏の本拠地は、確証がなく、3つの説があります
①大和国高市郡曽我(橿原市曽我町)
②大和国葛城郡(御所市)
③河内石川郡(大阪府富田林市)
■宗我坐宗我都比古神社
宗我坐宗我都比古神社は、蘇我氏本拠地の有力候補である式内社で旧官幣大社です。
奈良県橿原市曽我町にあり、主祭神は『五郡神社記』では武内宿禰・石川宿禰の2人です。
■蘇我氏渡来人説を考える
この譜系を見ると、蘇我石川宿禰は武内宿禰の子孫とされています。
しかし、三男と劣位に記されていて、絶大な権力を誇った蘇我本宗家がこれをそのまま放置するとは考えにくく、乙巳の変後に急遽挿入された可能性が認められます。
次に蘇我満致です。
百済の木満致と同一ではないかという説がある人物です。
日本書紀に一回出てきますが、その後、満致の事績や名前の記述はありません。
木満致説は、蘇我満致とは時代に差異があり、出自を偽ることは不可能であることから、この仮説は否定的です。
次に韓子です。
韓子という意味は、倭人の男性が韓に行ったときに、現地女性との間にできた混血児という意味です。
【目次】
- 蘇我氏の本貫地
- 宗我坐宗我都比古神社
- 飛鳥時代の氏姓制度
- 蘇我氏渡来人説を考える
- 蘇我氏対物部氏
- 日本書紀改ざん
- 蘇我稲目
- 乙巳の変
- 中大兄皇子の出自
- まとめ
日本古代史の謎を紐解き、すこしでも本来の日本建国の姿を再現できればと思い、ご紹介させていただきました
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【参考書籍】
・『古事記上中下』次田真幸 著
・『日本書紀上下』宇治谷孟 著
・『続日本後紀上下』森田悌 著
・『蘇我氏の古代』吉村武彦 岩波新書
・『蘇我氏の研究』客野宮治 文芸社
・『大化改新を考える』吉村武彦 著 岩波新書
・『偽りの大化改新』中村修也 著 講談社現代新書
・『万葉集があばく 捏造された天皇・天智』渡辺康則 著 大空出版
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